まなぶ,みがく。

自分で学び、自分を磨く。学習と研鑽にいそしもう。

#ノンフィクション、エッセイ

納税窓口にて

幾週か前の月曜日、ある役所の納税窓口に僕はいた。 僕がそこにいた事情はこの際どうでもよい。 そこで僕はこんな光景を目にしたのである。 しわくちゃのシャツを着てヨレヨレのズボンを穿いた老人が、 ズボンのポケットから丸めた一万円札を取り出し、 窓口…

【送料無料】須藤元気『神はテーブルクロス』

異才の格闘家・須藤元気は、 スピリチュアルな世界にいっても、 相変わらず元気なのである。 「そう、『神』という考え方について、ドン・ファンは面白いたとえをしている。 僕らが普段日常で使っている意識のエリアを大きなテーブルの上にたとえるなら、 内…

同一性拡散の危機

アイデンティティ(自己同一性)がうまく達成されないとき、 人は同一性拡散の危機に陥るとされています。 つまり、「自分が何者なのか、何をしたいのかわからない」と思い悩むわけです。 同一性拡散のあらわれとして、対人的かかわりの失調(対人不安)や、…

激情的な喜怒哀楽劇場

喜。 恥ずかしがり屋の僕だけど、 君と出会えた喜びを、 大海原に向かい叫ぶよ。 あるったけの声量で、 全身の力を振り絞って。 怒。 いつもクールな僕だけど、 君が後ろ向きになったら、 大草原に向かい叫ぶよ。 血圧マックスにして、 顔を真っ赤に染めて。…

お下劣な言葉

お上品な人に対して、 ついお下劣な言葉を吐いてしまうのは、 どうしてでしょう。 そんな経験のない人もいるのでしょうが、 私には、あります。 子どもっぽい精神レベルのせいでしょうか。 サディスティックな欲望からでしょうか。 相手の気持ちを考えない自…

連休の狭間、オッケー狭間

さながら織田信長が今川の大群を、 桶狭間で疾風怒濤のごとく撃破したように、 連休の狭間にあるこの二日間が、 あっという間に過ぎようとしています。 いやはや、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、であります。 僕はこの二日間、 仕事場に存在していな…

昨日見た夢

夢だから、細部の情景を覚えているわけではありません。 ただ、林の中のところどころに、水色の花が咲いていたのは、 はっきりと記憶しています。 一面が緑色の中で、淡い水色だけ浮いて見えていました。 それがまるで木々を濡らす水滴のシンボルのように、 …

思いと想いの違いは重い?

たとえば、僕がラブレターを書くとしたら、 相手への好意を表す言葉として、 「思い」ではなく「想い」を使う。 「思い」という言葉は、日常的に、 「~と思います」などと頻繁に使われ、 安売り叩き売り「持ってけドロボー」的商材のようで、 要するに手垢…